LM386で作るギターアンプ 製作編

2016.05.23

前回、LM386で作るギターアンプ 設計編の続きです。

前回は回路設計をしたので、今回はキャビネットの木工して組み上げていきますよ。

ではでは始めます。

キャビネット製作

製作に夢中で、途中の写真が全くないです。。。すいません。

厚さ2.5mm&5mmの2種類のmdf板を使って作っていきました。

スピーカ作るには果てしなく薄い。。。あまり詳しいことは知らないですが少なくとも厚さ10mmはあるイメージです。

ただ、加工機械もないですし薄い方が作りやすかったです。
これが最終的な剛性のなさに繋がっていくわけですが。。。

のこぎりで板を切断して、唯一持っている電動工具電動ドリルを駆使して穴あけしていきます。

それを木工ボンドで接着して一晩圧着します。

その後、気合のヤスリがけによって段差やら表面やらを整えてやれば完成です。
超辛かったです。。。

作ったキャビネットで回路定数最終調整の図。

天板(?)に穴を開けて0.5mm厚のアルミ板をつけてます。
ここにコントロールをつけていくのですが、厚さが薄すぎて剛性が。。。

この後、アサヒペンの木部プライマーを吹いて、クリエイティブカラースプレーのレモンホワイトで塗装しました。

mdfは塗料吸いまくるので、プライマー処理しないと大変なことになります。

塗料はとにかくつや消しが良かったので、これを選択。
艶ありだと安っぽくなりそうだったので。

塗装だけで\1600の消費というその他の材料費を余裕で上回るのでした。

回路製作

回路設計は前回取り上げたので、それをもとに実装していきます。

とりあえずこれを配線します。

実体配線図はいつもExcelで作ってます。
一回テンプレっぽいものを作っとくと簡単に作れて楽です。

Eagleとか使ってプリント基板とかやってみたいなぁ。

でこんな感じ。
はんだづけしてる時が一番電子工作感ありますが、意外とこの工程は全体に占める割合は少ない。

後はアルミ板に穴開けして、ボリュームやらスイッチやら取り付けてやります。

エフェクター関連を作ってる人は絶対ACアダプタの入力部分に、ダイオードつけて極性を限定した方がいいですよ。。。
電子工作系のACアダプタはセンタープラスが多いので、エフェクター系のセンターマイナスとごっちゃになって挿し間違えた時、最悪素子が壊れます。

こんなこと言うってのは、つまり今回それでLM386一個壊したってことなんですけどね。。。

完成したの図

ということで完成したアンプのご尊顔。

見た目もスタイリッシュに仕上がりました。
こういうものの見た目って重要ですよね。

そういう意味ではコントロール部分も、こだわりました。

アルミ板は240番の紙やすりで必死こいてヘアライン加工。
デザイン性命で配置。

その代わりというかなんというか、お金ケチって薄い材料ばかり使ったせいで、シールドの抜き差しがめっちゃ怖いものになってしまったのは反省点ですね。。。

底面と背面の図。

底にはホームセンターで適当に買ってきたゴム足配置。
4つあるネジは箱のなかで基板を固定しています。

背面は木部プライマーしか吹いてないです。手間削減。
5本の木ネジで固定しています。

こんな感じで見た目の話ばかりしていますが、音は?って話。
音は言い訳がましいですが、値段を考えればねっていう感じです。
まぁpath10が¥5000で買える世界ですから、どうなんでしょうね。安いものは自作しても工業製品には勝てない気がします。

どうもパワー不足感があって、フルボリュームの時は低音弦(特に6弦)があまりいい音とは言えなくなります。
パワ―部でも歪んできますし、そこまでパワーが出せないお手軽アンプですから仕方ないですね。
おかげさまで、生音が完全に消えるぐらいの音量にはなかなか出来ないですね。
まぁそんなうるさい音は出せる環境にないので問題無いですけどね。

ワンルームマンションでちょこちょこ引く分にはそれなりにギターの音がします。

そんなこんなで、手軽に音出し出来るアンプとして個人的に非常に満足な出来に仕上がりました。
作るのもそんなに難しくないし、手を出しやすいですね。
工作のネタにはちょうどいいと思います。

ギターアンプはそのうち、ハードオフとかでジャンク買ってきて外見流用回路自作って感じでリベンジしましょう。。。

それではノシ